裏拳は軽く当てるだけの形となっておりますが、源流では頭から水月辺りまで力強く振り落とします。またパッサイでは鑽が見られます。以上を考えると外払い、上下払いの後、探手もしくは鑽で、我の中心を押さえると、意味は深くなり緊奏となります。


セイエンチンの中盤部分の裏拳は、外から内へ引き込むように払い、遠心力を使うことができ、相手と裏拳が衝突することになります。また終盤の手掌で丸く押さえながら、右の裏拳攻撃は攻防、双円となり360°スムースに回し振り落とすことができます。別種ナイファンチンによりますと、裏拳と違い、受けた外払いから短い直突きの用法も見られます。とってつけたような裏拳はあまり感心できません。また裏拳の威力を出すための後ろへ引いたり、上げたりのモーションは不自然であり、よくありません。


次に足技で防禦し、腰を西方向へ切ります。手は左外受けの形、右拳は左肘の下に位置します。続いて180°この形から右足で防禦、東方向へ腰を充分切り、内受け、そして双手突きの形、続いて左手を開手にして肘当ての的といたします。180°移動しながらの形の展開は拳術の形では珍しくありません。雲の手も同じであり、頻繁に出てきます。


膝を抱え込む位高い足技、相手の蹴りに対する交差防禦法、続いて相手の支持足の関節への反撃の蹴り、もし交差受けが外れても、膝で回しながら身体を守っています。

右拳左肘の下180°横払い、ここの部分は相手の攻撃手に外から内からと美しい防禦技として対抗できます。次に双手突き(双手突きではありません)、受け手から、この形の姿通りに横一直線の直突き、また、相手の攻撃に合わせた交差による攻撃も、理があります。
上記の箇所は少し応用すれば、外家、内家、空手を問わず、奥儀となります。本形の要所でありますが、解説は省きます。江湖の諸士のますますの研鑽にお任せいたします。


用法を熱心に考えるあまり、形に含まれる技術の本意、また軌道が、大きく懸け離れた違った解釈になったのでは、武としての「カタチ」を鍛錬する意味がなくなるので、注意が必要です。実用では簡単に使えるのがベストでありますが、簡単が難儀であるのも事実です。この形の中で実用できる技術は、二、三手であり、用法、原理が理解できたら身につけることです。いつまでも形に執心せず、修得した武技が、あらゆる方向からくる約束の無い相手の強撃に対抗し、防ぎ成功を収めることは、玄妙的武藝への歩みとなります。


続く


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